年末の花
花屋にとって年末は1番の繁忙期。
お店には松、千両、南天や葉牡丹、特殊菊やピンポンマムなどのお正月花材と言われる和花が並びます。
花卉市場の仕入れ先でも同様に、12月に入ると松市や南天市などが目白押しになり、12月下旬からはほぼお正月花材が並びます。
年末や年始にも普段と同じ様に、誕生日や記念日に贈りたいというご相談があります。
「年末に退職する方へお花を贈りたい(できれば普段のようなアレンジで)」
「大晦日がお誕生日の方へお花を贈りたい(正月花アレンジではなく!)」
「元旦がお誕生日の方へお花を贈りたい(正月花アレンジではない方で!)」
その想いに私たちができる精一杯のことをする、のですが如何せん年末はBloomが好んで仕入れをする洋花はこの時期少なくなり、私たちは沖縄県内の市場とは別で県外からお花を取り寄せています。
年末はご提案として、正月花材のピンポンマムを使った洋風アレンジをおすすめしております。器や洋花と合わせても違和感なく調和しているかなー。
お花の好きな方へお歳暮としてお花を贈りたいとのご相談もいただき、ピンポンマムを使ったアレンジやボックスフラワーをご提案いたしました。
今年もBloomのお花を選んでいただきありがとうございました。
書いた人:tae
プリザーブドフラワーのこと
プリザーブドフラワーについて
枯れない魔法のようなお花、プリザーブドフラワー。
生花や葉物の樹液を有機保存液に置き換えるという特殊技術。
メーカーによって加工技術は多少違うようですが、鮮度のよいお花を使って、水切り→脱水・脱色→染色→乾燥という工程で完成します。
90年代にヨーロッパで誕生。Vermont社が世界特許を取得し、プリザーブドフラワーメーカーの先駆けとなりました。バラやダリア、ベルベットリーフ、ブッシュラベンダーなど色合いとマットな質感が素晴らしいメーカーです。ディプロマ取得のため通っていたスクールでたくさんのVermont花材を使用し感動しました!
その他、高級感溢れるAmorosaやお馴染みのフロールエバー、国産メーカーの大地農園など、メーカーや花の種類も様々でバラエティ豊かです。
バラやカーネーション、あじさい以外にもブルースター、ジニア、マム、ガーベラ、洋ランなど年々増えつつあります。ユーカリ類もありドライとはまた違った風合いですよ♪
「半永久的に咲き続ける」とアナウンスされてますが、温度・湿度の高い沖縄では数年位の寿命となります。工夫次第では10年以上保つ方法もあります。
Preserved(プリザーブド)の意味は「保存された」という意味です。よく「ブリザーブド」とお間違えの方いらっしゃいますが、「プ」ですよ!
10月8日は「プリザーブドフラワーの日」だそうです。以下一部抜粋。
日本プリザーブドアロマフラワー協会が制定。その美しさを保ち続ける永久(とわ)の花である。プリザーブドフラワーの魅力を多くの人に伝えることが目的。日付は「永久の花」ということで「と(10)わ(8)」と読む語呂合せから。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
私のプリザーブドフラワーの原点
2005年、名護市で母と一緒にBLOOMを開業し、当時は父が趣味で育てた洋ランと仕入れた観葉植物のみを販売するお店でした。
徐々にお客様が増え、やっぱりお花が欲しいなと思い始めた頃、書店で桑島佳英先生(千葉県)のプリザーブドフラワーアレンジに一目惚れし、翌日には先生にコンタクトを取り、ディプロマコースに通いたいと申し出ました。沖縄から通うことにびっくりされてましたが、喜んで迎えていただき、1年以上かけて短期集中講座を数回受け、晴れてディプロマ取得しました。あの時代はZoomもない時代、飛行機乗るしかなかった。今考えてもあの時のわたしの行動力すごかったなー。それよりも先生のアレンジメントが素敵で奮い立ったのね。
細い制作レシピ、ワイヤリング、リボンの掛け方、販売についてまで細かく丁寧にご指導いただきました。Dear...ディプロマ(桑島先生)のレシピ本は私の一生の宝物です。作品からも素敵な人柄が溢れ出ています。永遠のわたしの偉大なる先生。
Bloomのプリザーブドフラワー
原色よりは淡めのお色、くすみカラーでアレンジメントを作っています。器によってナチュラルスタイル、シンプルスタイル、また紫陽花のトピアリーも人気です! 一部ドライの木の実を使用しますが、それ以外はすべてプリザーブドフラワー花材で制作してます。フェイク花材は使用しません。
花材・資材の高騰により、生花よりも高価(生花も高騰中です。。泣)になりますが、プリザにしかない良さもたくさんあります。
配送やギフト用が多いため、プリザーブドフラワー専用のクリアケースにお入れし販売することが多いですが、ご自宅ではクリアケースから出して飾っていただきたいなと。ケースのままだといつまでもその空間に馴染まず、お花ではなく「ギフト」を飾っている感が否めない。出かけた先で、あっ!プリザのアレンジがあるーと思った矢先、ホコリとリボンの掛かったクリアケースに遭遇し、いつから置きっぱなしなんだろうと思うことがしばしば。私はプリザーブドフラワーアレンジも消耗品と考えており、生花より長持ちするインテリアとしての位置づけしております。長らく保管できた方がいいなという方へは密閉されたフレームアレンジをおすすめしております。ウエディングブーケなどは挙式後の2次加工(ブーケの一部分をフレームアレンジなどへチェンジ)することも可能です。
昨年より夫と一緒に始めた花屋Bloomでも、プリザーブドフラワーのアレンジメントを販売しております。店頭販売とネット販売、ご予算に応じてオーダーメイドも行っております。前もって用意ができ、花材の色とスタイルが決められるので特にウエディングアイテムにおすすめです。個数と色形を揃えるという意味ではノベルティにも最適かもしれません! 当店では開店祝いや記念となる退職祝いに贈られる方も多いです。県内離島・県外(クロネコヤマトさんが届けてくださる範囲)にも宅配できますので、お気軽にご相談くださいませ。
あと、花材の販売も行っております。基本的に受注発注のケース(1箱・1束)販売となりますが、Bloomの在庫でよろしければ1輪よりお求めいただけます。アレンジメントレッスンやワークショップ等のご希望があれば数名様よりご指定の場所へお伺いすることも可能です!ぜひお問い合わせください。
書いた人:tae
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強さと逞しさと可愛らしさと
お気に入りの観葉植物が、枝だけを残して葉が全て落ちてしまったら
枯れたと思われるでしょう。
ですが、植物は私たちが考えている以上に強さと逞しさを持っています。
8月の台風では定植している植物すべて、葉を落として枝だけになってしまいました。
店舗前の目立つ所なので植え替えようかと迷いましたが、植物の再生力を信じてそのままに。
1週間ほどで枝をよく見ると小さな突起物が出て、
さらに1週間ほどでそれが新芽だとわかるくらいに成長します。
そこからはぐんぐんとその芽を伸ばしていき、新しい枝になります。
植物の強さ逞しさと言いましたが、ちょこんと出た新芽のかわいらしさと言ったらもう。。
そんな植物の成長を身近に感じられるインテリアプランツ。
お気に入りのひと鉢を見つけにBloomへどうぞ。
書いた人:toru
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花言葉は、幸福が飛んでくる♪
開店のお祝いや就任のお祝いに人気のある贈り物、胡蝶蘭。
大きくて華やかな定番の贈り物ですが、2つ3つと個数が増えるとお店の中には置けず、お店の外に置かれている光景を見たことがあります。
もらって嬉しい反面、置き場所や花が枯れたあとの処理などをもっと楽にする方法はないか…ずっと考えていました。
そこでBloomでは、一般的に良く見かける胡蝶蘭より少し小さな花弁の胡蝶蘭をおすすめしております。大きさではなくその後のことまで配慮した新しいカタチ。
お客様のご予算に合わせて胡蝶蘭の立ち本数を増やすことも可能です。
また、私たちがセレクトした器に1本立ちや2本立ちとして仕立てることも可能です。
リビングや靴箱の上、高さのあるニッチなど、ちょっとしたスペースに飾ったりすることができます。会社やクリニックの受付にも管理が楽で華やかな胡蝶蘭を飾ることができます。
胡蝶蘭は一般的な観葉植物と違い土を必要としません。土を使わないので寝室のベットサイドテーブル、食べ物を扱うキッチンカウンターの上にも安心して置くことができます。インテリアとしてさりげなく飾られた胡蝶蘭、素敵ですよね!
胡蝶蘭を飾るメリットは、1本でもその空間が華やかになること。
そして管理が楽なのもおススメする理由です。
お水やりは2週間に1度、鉢底から水が溢れ出すまで水道水をかけるだけ。
ただし、置き場所には気をつけてください。直射日光が当たるところは花にも葉にもダメージが。光の入らない暗闇もNGです。
温度・湿度など人間と同じ環境を好みます。クーラーや暖房がダイレクトにあたるところも苦手です。これさえ気をつけていただければ1ヶ月以上、お花を楽しむことができます。
胡蝶蘭を買ってしまうと、お花が終わった後の株をどうして良いかわからないとの声に1ヶ月に1度、新鮮な胡蝶蘭をお届けする「胡蝶蘭のサブスク」をご提案しております。1か月後には新しい胡蝶蘭と交換。器も毎回変わるので常に新しいインテリアとなります。
夏本番、Bloomでは生花より手入れが楽な胡蝶蘭のサブスクを推し活中です!
インテリア雑誌や映画などでリビングやテーブルにさりげなく飾ってある胡蝶蘭を観ていつも素敵だな、これを提案したいなとずっと思っていました。
胡蝶蘭の花言葉「幸福が飛んでくる」。そんな縁起のよいお花をインテリアとして飾り、毎日が素敵に過ごせると良いですよね♪
書いた人:tae
仲直りの花
ある日の夕方、「花束を作ってほしい」と30代男性がお店にいらした。
お誕生日の花束ですか?の質問に、答えてくださらない。。。
「お任せで‥」とのこと。。。 んー、お祝い花ではないような。
花束やアレンジを作る時は贈るシチュエーションや、好みの雰囲気などお聞きして作るようにしているので、少し戸惑いながら束ねていると、
「奥さんとケンカして、、」と。
なるほど!仲直りするための花束なのね! なんて素敵な♪
花束を束ね、最後にローズゼラニュームをプラスする。
ローズゼラニュームは葉っぱを揉むと良い香りがする、天然のアロマ。
男性から奥様へ「この葉っぱは香りがいいんだって!」なんて仲直りの後に一緒に香りも楽しんでもらえたら良いな〜、そんな事を思い男性にローズゼラニュームの香りについて伝える。
仲直りに花束をと考えて、そしてBloomを選んでくれた事に、花屋としての喜びを感じながら仲直りできますように。。。とお渡ししました。
贈る側もその花に思いを込める。作る私たちもその思いを聞いて、思いを込めてお作りします。
花に込められた気持ちに思いを巡らせていると、主人からよく花束をいただいていたことを思い出し、写真フォルダーをスクロールすると画像が残っていました。↓
主人とお付き合いしていた頃は、誕生日はもちろんのこと、風邪をこじらせ長く体調不調の際にも「元気になってね」と、花束を作ってプレゼントしてくれた。
(主人は生花市場に勤めていたので、その頃から彼セレクトのお花は鮮度抜群でした)
花も嬉しいけど、それ以上に贈ろうと思ってくれた気持ちがすごく嬉しかった。
一緒に花屋をはじめたので最近ではケーキなどスイーツ多めです。それも嬉しい(笑)
男性の皆様、Bloomではお花1輪からお包みしてます。
言葉と気持ちとお花を、もっと気軽にパートナーへ贈りませんか♪
書いた人:Tae
セラミスグラニュー
セラミスグラニューとは、粘土質の土を焼いて作られた室内園芸用土です。
多孔質でその中に水を蓄える性質を持っていますので、植物の根は必要な時にセラミスグラニューが含んだ水を必要な分だけ吸収することができます。
観葉植物の枯れる原因の1つ、水の与えすぎによる根腐れが防げます。
もう1つ大きな特徴として、セラミスグラニューは無菌、無臭のためお部屋に土を入れたくない方にもお勧めできます。
お水やりもセラミスグラニューが水を蓄えているので、一般的な土を使用した場合と比べて少ない回数で済みますので、水切れで枯れてしまう心配も少ないです。
もし植物が枯れてしまってもセラミスグラニューは再利用できるので、また別の植物を植え替える時にお使いいただけます。
メリットばかりのセラミスグラニューですが、デメリットを挙げるなら
1. 土植えよりも成長が遅いので、早く大きく枝をたくさん伸ばしたい!という人には不向きかもしれません。
言い換えると、購入した時の大きさ、形を長く楽しみたい人にピッタリ!
2. 直射日光があたる場所には置けない。理由は直射日光を当てるとセラミスが熱くなりすぎて根を傷めることがあります。
セラミスに植えた植物を日光に当てる場合は、レース越しの明るい窓辺くらいの光量にしてあげてください。
Bloomでは一部の観葉植物をセラミスグラニューを使用して植え替えています。
一般的な培養土の観葉植物よりお値段は少し高めですが、メリットが多いのでお勧めです♪
書いた人:toru